『ナニカはどこに出しても恥ずかしくないオーバースペック』
 
 某N氏 2006年12月1日
 
 
【解説】
 
 一般的に、能力が高すぎるという意味のオーバースペックは
 良くないもの、恥ずかしいものとされます。
 
 ですがこの句は「オーバースペック」の度合いをあらわすのに
 「どこに出しても恥ずかしくない」という本来真逆の表現をあえて用いることで、
 その対比によるおもしろさを見事に演出しています。
 
 単に「オーバースペックです」と言わず、会話に一ひねりを入れてみせる。
 この小憎らしい心配りが全審査員(私一人)の心を突き、初代今日の名言賞の受賞となりました。
 
 おめでとうございます。
 先生の次の作品にも期待しています。